潰瘍性大腸炎の栄養剤~エレンタール~

潰瘍性大腸炎を患ってると、「食べること」に関してめっちゃ神経使う。体調が悪い時に食べたら悪化するし、何も食べなかったら体力落ちるしで、ほんとジレンマ。そんなときに登場するのが“エレンタール”っていう栄養補助の飲み物。

今回は、俺が入院したときに実際に使った体験を元に、エレンタールってどんなもんなのか、味、効果、注意点なんかをまとめてみる。潰瘍性大腸炎の治療中で、食事に困ってる人の参考になればうれしい。

目次

エレンタールって何?

エレンタールは、めちゃくちゃざっくり言えば「飲む点滴」みたいなもん。粉末状の栄養剤で、水に溶かして飲む。栄養バランスが整ってて、消化の負担もめっちゃ軽い。だから腸が弱ってるときや、絶食に近い状態の時に使われる。タンパク質はアミノ酸の状態で入ってるし、脂肪も最低限。とにかく腸に優しい作り。さらにフレーバーもあって飲みやすくなっている。俺が入院中に点滴しながら絶食した後、ようやく点滴が外れて、久々口から栄養を取るってなったときに飲んだのがこれ。ちなみに(”建前上は”)フレーバーもあって飲みやすくなっている。

図1 エレンタール

図2 エレンタール用のフレーバー

なぜ潰瘍性大腸炎にエレンタール?

潰瘍性大腸炎って、炎症がひどくなると固形物が刺激になって悪化する。でも、完全に食べないのも体に良くない。そこで出番なのがエレンタール。

・腸を休ませながら栄養補給できる
・低脂肪&低残渣(腸に残りにくい)
・ビタミン、ミネラル、電解質もバランス良く配合

これらの特徴が、炎症が強いときの栄養管理にぴったりってわけ。

飲んでみた正直な感想(味・腹の具合など)

俺が最初にエレンタールを飲んだのは、潰瘍性大腸炎で入院してたとき。ご飯が食べられないから、代わりに出されたのがこの白い粉。最初は「なんだこれ?」って思いながら飲んでた。

エレンタールにはフレーバーがあって、コーヒー味、グレープフルーツ味、パイナップル味、グリーンアップル味とかある(図2参照)。正直なところ、味は微妙特に個人的にはコンソメ味が地獄のようにまずかった。

いろいろ試したけど、個人的にはグリーンアップルとかの爽やか系フレーバーの方が飲みやすい。口当たりが軽いし、冷やすとジュースっぽくなるから気分的にも楽になる。

個人的には飲んだあとの腹の調子は微妙。飲んだ後、便意を催す感じがした。ただ腹の負担が少ないのは実感できたきがする。

どうやって飲むのがいいか?

コツとしては…

  • 一気に飲まない。ゆっくり少しずつ
  • フレーバーは自分に合うやつを見つける
  • あくまでも栄養剤なので、美味しさを期待しない

絶食よりはマシぐらいの気持ちで飲むと、心理的ハードルが下がる気と思う笑。

注意点

副作用ってほどじゃないけど、いくつか注意点がある。

  • お腹が緩くなることがある
  • 一気に飲みすぎたり、フレーバーをミスると吐き気や気持ち悪さを感じることがある
  • 飲んだ後、何か身体に異常をきたしたら、すぐに看護師の方や薬剤師、主治医の方に相談。

あと、めっちゃ地味だけど、栄養剤の粉と水とフレーバーをシェイカーに入れた後にシェイクする必要があるから、飲むのがめんどくさいというのもある。特に体力が落ちている人は尚更めんどくさいと思う。

エレンタールが合う人・合わない人

【合う人】
・食事をとると症状が悪化する人
・絶食状態で栄養補給が必要な人
・寛解期でも食が細い人

【合わない人】
・味に極端に敏感な人
・通常の食事がとれる人

「薬じゃないけど、食事でもない」っていう微妙な立ち位置の栄養剤だから、使いどころが重要。

まとめ

・エレンタールは、腸に優しい栄養補助ドリンク
・味は好みが分かれるけど、フレーバーで多少マシになる
・炎症がひどいときや絶食中に効果を発揮する
・腹に優しいけど、注意点もある
・使い方次第ではめっちゃ助かる存在
・入院中の栄養補給にも役立つ

俺自身、エレンタールに助けられた期間は確実にあった。「食べるのが怖い」「でも栄養摂らなきゃ」っていう矛盾を、エレンタールはある程度解消してくれる。潰瘍性大腸炎の治療って本当に人それぞれだけど、エレンタールが合う人にとってはかなりありがたい選択肢。まだ試したことない人は、主治医に相談してみてもいいかも。

あと、フレーバー選びは本当に大事。個人的には、爽やか系フレーバー(特にグリーンアップル)を強くおすすめしたい!

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この記事を書いた人

「経歴」
浪人 → 理系学部卒 → システムエンジニア
「趣味」
サッカー、読書、旅行、K-POP
(特に aespa。推しは ニンニン)
「潰瘍性大腸炎との歩み」
大学入学時に全大腸炎型の潰瘍性大腸炎を診断されるも、リアルダ4錠を服用しながら順調な大学生活を送る。しかし大学4年時、卒論提出直前に再発。元日に入院し、10日間で退院。その後、3か月は症状を抑える。しかし社会人になり、働き始めて2週間後に再発。現在までステロイド治療を継続しながら療養中。約1年間、完全な寛解に至っていない現状と向き合い続けている。
「新たな挑戦」
1年間安静にしても寛解しない中で、「病気と共存しながら人生を楽しむ」ことを決意。ブログを開設し、「潰瘍性大腸炎の不安を一人で抱え込まない」 をモットーに、自身の経験や考えを発信し、同じ病気に悩む方へ勇気と笑顔を届けていく。

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