潰瘍性大腸炎の薬~ミヤBM錠~

はじめに

潰瘍性大腸炎と診断されてから、いろんな薬を試してきた。その中で「ミヤBM錠」っていう整腸剤を処方された時期があった。ネットで調べても、腸内環境を整えるとか書かれてて、まぁ悪くはなさそうだなって思って飲み始めたんだけど、結論、正直なところ、あんまり効果は感じられなかった。今回は、このミヤBMについて、自分の経験を交えてまとめてみる。

ミヤBMとは?

ミヤBM錠は、**酪酸菌(Clostridium butyricum MIYAIRI 588)**という菌を使った整腸剤。酪酸菌っていうのは、腸内で「酪酸」っていう短鎖脂肪酸を作る菌で、この酪酸が腸の粘膜を守ったり、炎症を抑えたりする働きがあるって言われてる。特に、酪酸菌は主に大腸で働くのが特徴で、大腸の環境改善やバリア機能の強化に関わってる。潰瘍性大腸炎は大腸に炎症が起きる病気だから、相性的には悪くないとされている。

この酪酸菌は、生きたまま腸まで届いて、腸内の善玉菌を増やしたり、悪玉菌の活動を抑えたりする役割をもってる。特に、抗生物質を使ったあととか、慢性的な下痢・便秘の改善を目的に使われることが多い。ミヤBMは処方薬だけど、成分的にはビフィズス菌や乳酸菌と同じく、腸内フローラを整えるタイプの薬。

潰瘍性大腸炎の場合、腸内環境の乱れが炎症と関係しているとされているから、整腸剤が補助的に処方されることがある。直接的に炎症を抑えるわけじゃないけど、腸の状態を底上げするイメージ。

飲み方は1日3回、食後に1錠ずつって感じ。錠剤は小さくて飲みやすいし、特ににおいもないから、続けやすい。

図1 ミヤBM錠

実際に使ってみた感想

実際に飲んでみたけど、自分の場合は、ほとんど何も変わらなかった。お腹の調子が劇的に良くなることもなく、便が安定するわけでもなく、正直「効いてるのかこれ?」って感じだった。副作用がなかったのは良かったけど、それだけ。

整腸剤って体質によって効果の差が大きいって言うし、もっと長く続けてたら少しは違ったのかもしれないけど、潰瘍性大腸炎の症状が強いときには、これだけじゃ全然太刀打ちできない。あくまで補助的な位置づけで、炎症そのものに効く薬ではないから、期待しすぎるとガッカリする。

自分の場合、リアルダやステロイドみたいな抗炎症薬の方が圧倒的に効果を感じたし、症状が落ち着いてきた状態でミヤBMを使ったとしても、効果があるようには思えなかった。

まとめ

ミヤBM錠は、酪酸菌を含む整腸剤で、腸内環境を整える効果があるとされている。酪酸菌は主に大腸で働く菌で、腸の粘膜保護や炎症の抑制に間接的に関わる。酪酸のはたらきによって腸を守ったり、腸内フローラを改善することは期待できるけど、実際に使ってみた感想としては、潰瘍性大腸炎の治療においてこれ単体ではあまり意味がなかった。副作用がないのは安心だけど、「効いてる感」もまったくなかった。

もちろん人によっては効果を感じる人もいるのかもしれないけど、自分には合わなかった。ミヤBMを試す人は、「メインの治療薬のサポート」くらいの気持ちで使うのがちょうどいいと思う。腸内フローラの調整を目的に、長期的にゆるく使う分には悪くないけど、急な改善を期待するのはちょっと違う。

以上!今回の記事が参考になれば幸いだ!

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この記事を書いた人

「経歴」
浪人 → 理系学部卒 → システムエンジニア
「趣味」
サッカー、読書、旅行、K-POP
(特に aespa。推しは ニンニン)
「潰瘍性大腸炎との歩み」
大学入学時に全大腸炎型の潰瘍性大腸炎を診断されるも、リアルダ4錠を服用しながら順調な大学生活を送る。しかし大学4年時、卒論提出直前に再発。元日に入院し、10日間で退院。その後、3か月は症状を抑える。しかし社会人になり、働き始めて2週間後に再発。現在までステロイド治療を継続しながら療養中。約1年間、完全な寛解に至っていない現状と向き合い続けている。
「新たな挑戦」
1年間安静にしても寛解しない中で、「病気と共存しながら人生を楽しむ」ことを決意。ブログを開設し、「潰瘍性大腸炎の不安を一人で抱え込まない」 をモットーに、自身の経験や考えを発信し、同じ病気に悩む方へ勇気と笑顔を届けていく。

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