潰瘍性大腸炎の薬~レクタブル(ステロイド注腸剤)~

潰瘍性大腸炎の治療って、本当にいろんな薬を試すことになる。俺が使ってみた中で、なかなかクセが強かったのが「レクタブル」。これは直腸部~S状結腸部に使う泡タイプのステロイド注腸剤。簡単に言うと、おしりから泡を入れて、炎症を抑えるっていう薬。

最初聞いたときは「泡?おしりから?」ってだいぶ構えた。それと同時にめんどくさいポイントも山ほどあった。今回は、俺がレクタブルを実際に使用した時の経験をメインに記事を書いていく。それでは早速見ていこう。

目次

レクタブルとは

コレチメント(ステロイド経口剤)で全大腸炎型に用いられるのに対し、レクタブルはステロイド注腸剤で直腸部~S状結腸部の炎症型に使われる。使用方法はわりとめんどくさい。最初によく振ってから、噴射口にノズルを装着。次にノズル部分をお尻に入れて噴射ボタンを押す。すると中から泡(フォーム)が出てきて、それが直腸部~S状結腸部に広がり、その部分の炎症を抑えるという流れだ。ノズル挿入時は痛みを軽減するためにワセリンなどを塗ることが推奨されている。

図1 レクタブル

初めてのレクタブル

病院で「コレチメント(ステロイド経口剤)だけで炎症が収まらないなら、追加でレクタブルを使ってみましょうか」って言われて処方された。薬剤師さんが親切に使い方を説明してくれたんだけど、まぁ緊張した。缶をよく振って、専用ノズルをセットして、おしりからプシューッと泡を入れる。

最初の1回目はマジでドキドキ。でも、思ったより痛くないし、冷たいわけでもない。最初の方はめんどくさいけど、慣れてしまえば手順自体は簡単。ただ「日常にレクタブルを組み込む」ってのが、なかなか大変だった。

朝夜2回ってだるすぎる

レクタブルって、基本的に朝と夜の2回使用が推奨される。これがしんどい。朝ってただでさえバタバタしてるのに、その中で泡を挿入するってかなり面倒。基本的に朝起きて排便した後にレクタブルを使用する。排便のタイミングは日によって異なるし、余裕持って起きないといけない。朝排便がなくて、仕方なく排便せずにレクタブルを使用したら、使用後に便意を促して、結局、排便とともにレクタブルも排出してしまったことも何度かあった。

夜は夜で、眠い中でフォームの準備して、お尻に入れて、横になるまでしばらく待って……って流れが毎日。はっきり言って疲れる。

ワセリン地獄

挿入するときに痛くないように、ノズルの先端にワセリン(別売り)を塗るんだけど、これがまた厄介。塗るときに手がベタベタになるし、周囲にもワセリンがつきやすくて、机とか服とかが汚れやすい。

下着やズボンに付いたときなんてもう最悪。しかも油性だから普通の洗濯じゃなかなか落ちない。最初は「まぁ仕方ないか」と思ってたけど、毎日やってると本当にイライラしてくる。

大きな効果はなかった

そんなこんなで2か月間ほど使用したが、全大腸炎型の俺にとっては大きな効果は得られなかった。若干血便が落ち着いたかなくらい。因みにレクタブルを使用していたのは、1つ目の大学病院に通っていた時。後に2つ目の大学病院に変えた先の先生の発言で分かったのだが、全大腸炎型の場合、飲み薬(俺の場合、コレチメントやリアルダ)をしっかり飲むことが大事らしい。だからあんまり効果が得られなかったのかもしれない。

まとめ

・レクタブルは、直腸部~S状結腸部に炎症があるタイプの潰瘍性大腸炎に効果あり
・泡タイプでおしりから挿入。初めは抵抗あるけど、慣れればOK
・朝晩2回の使用が超絶めんどくさい
・ワセリンを使うと机や服がベトベトになってイライラする
・全大腸炎型の人にはそんなに効果がないのかも。(レクタブル使うよりコレチメントのほうが良いのかも)

潰瘍性大腸炎の薬って、こうやって自分に合うものを試しながら見つけていくしかないから、これも一つの通過点だったんだろうなって感じ。今後また必要になるかもしれないけど、正直もうちょっと使いやすくなってくれ…って願ってる笑。今、レクタブルの使用を考えている人々にとって、この記事が参考になってくれればうれしい!

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この記事を書いた人

「経歴」
浪人 → 理系学部卒 → システムエンジニア
「趣味」
サッカー、読書、旅行、K-POP
(特に aespa。推しは ニンニン)
「潰瘍性大腸炎との歩み」
大学入学時に全大腸炎型の潰瘍性大腸炎を診断されるも、リアルダ4錠を服用しながら順調な大学生活を送る。しかし大学4年時、卒論提出直前に再発。元日に入院し、10日間で退院。その後、3か月は症状を抑える。しかし社会人になり、働き始めて2週間後に再発。現在までステロイド治療を継続しながら療養中。約1年間、完全な寛解に至っていない現状と向き合い続けている。
「新たな挑戦」
1年間安静にしても寛解しない中で、「病気と共存しながら人生を楽しむ」ことを決意。ブログを開設し、「潰瘍性大腸炎の不安を一人で抱え込まない」 をモットーに、自身の経験や考えを発信し、同じ病気に悩む方へ勇気と笑顔を届けていく。

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