潰瘍性大腸炎と怒りから逃げるタイミングを見極める方法(闘争か逃走か)

「逃げたら負け」「向き合わなければ成長しない」——こういう考え方はよく聞く。たしかに、すべての問題から逃げていたら何も解決しないのも事実だ。

でも、現実には「戦っても意味のない相手」「話し合いが成立しない相手」もいる。何度伝えても、相手が変わらないことはある。そんなとき、「逃げる」という選択肢が頭をよぎるけど、「それは現実逃避なんじゃないか?」という迷いが生まれる。

特に、潰瘍性大腸炎(UC)を抱えていると、ストレスの影響が大きい。怒りやフラストレーションが溜まると、自律神経が乱れ、腸の状態も悪化する。単なる気分の問題ではなく、体調にもダイレクトに響く。

だからこそ、「逃げること」は本当に悪なのか? という視点を持つことが大切だ。闘争か、逃走か。その選択を誤ると、ストレスは増大し、体も心もすり減ってしまう。

この記事では、「逃げることは決して現実逃避ではない」ことを伝えていき、その後に、怒りから逃げるタイミングを見極める方法を伝えていく。

目次

ブチギレる流れと暴力の可能性

イラっとする相手がいたとき、最初は我慢する。でも、それが何度も続くと、だんだん怒りが溜まっていく。「もう何度も伝えたのに、相手はやめない」となると、ついにブチギレる。

そして、それでも相手が態度を変えないなら、最終的には「殴ってでもやめさせたい」という衝動が湧くかもしれない。頭ではダメだとわかっていても、体は「闘争」を選ぼうとしてしまう。

特に、潰瘍性大腸炎(UC)を抱えていると、ストレスの影響が大きい。感情が大きく揺さぶられると、自律神経が乱れ、腸の状態が悪化することもある。単なるイライラではなく、健康にまで影響が及ぶのが厄介なところだ。

ここで考えたいのは、「戦うこと」が本当にベストな選択なのかということ。

「逃走」は負けではなく、戦略的な撤退

闘争の代わりに、もう一つの選択肢がある。それが「逃走」、つまり 戦略的撤退(引き上げ) だ。

逃走というと、なんとなく「問題から目をそらす」「負けたように感じる」と思うかもしれない。でも、そもそも「この相手と戦うことに意味があるのか?」を考えてみると、答えは違ってくる。

もし相手が話を聞く余地のある人なら、しっかり話し合うことで解決できるかもしれない。だから、まずは伝えてみるのは大事だ。

でも、何を言っても相手が変わらないなら、それ以上戦ってもムダ になる。ムダな戦いを続けても、ストレスは溜まる一方で、潰瘍性大腸炎の悪化リスクも高まる。

「この相手は変わらない」と受け入れたうえで、距離を取る。これは「逃げ」ではなく、「最適な対応」だ。

逃げることは問題解決の放棄ではない

「逃げる=現実逃避」ではない理由は、3つある。

① 向き合う価値があるかを見極めることも、現実を受け入れること

「言えば伝わる相手かどうか」を見極めるのは、現実を受け入れる力のひとつだ。

本当に解決できる問題なら、向き合う価値がある。だけど、何度言っても変わらない相手に対して、「もっと説得しよう」と粘るのは、ただの時間とエネルギーのムダ。

変えられないものを変えようとするより、「この人はこういうものだ」と受け入れて、距離を取るほうが合理的だ。

② 逃げる=無視することではなく、「別の方法を選ぶ」こと

逃げることは、単に「見なかったことにする」のとは違う。「どうせ変わらないなら、自分がどう対応するかを考える」ことが大事だ。

例えば、

  • 物理的に距離を取る(その場を離れる、関わらない)
  • 精神的に距離を取る(深呼吸して意識をそらす)
  • 環境を変える(関わる人間関係を変える)

逃げることで、無駄なストレスを減らし、心身の負担を軽くする。結果として、潰瘍性大腸炎の悪化を防ぐことにもつながる。

③ 「闘争=問題解決」とは限らない

「逃げずにぶつかることが大事」だと思ってしまうかもしれない。でも、相手が変わらない限り、その戦いは「問題解決」ではなく、「自己消耗」になる可能性が高い。

特に、潰瘍性大腸炎を持っているなら、ストレスを受けること自体がダメージになる。ここで戦うことで得られるものと、失うもの(体調悪化や時間の無駄)を天秤にかけたとき、どちらが本当に合理的か?

例えば、将棋や囲碁でも、正面からぶつかるだけが戦略じゃない。「ここは引いたほうが得策」と判断して撤退するのは、むしろ上級者の選択 だ。

つまり、「逃げる」というより「適切な距離を取る」こと。これは、現実逃避ではなく、「より良い結果を選ぶ戦略」だ。

4. 逃げるタイミングを見極める方法

では、具体的にいつ「逃げる」と判断するべきなのか?

目安としては、「イラっとして相手と話し合ったが、それでも変わらなかった瞬間」 だ。

例えば、

  • こちらが冷静に「その言動が不快だ」と伝えたにもかかわらず、相手が全く改める気配がない。
  • 「また同じことをされるんじゃないか?」という不快感が拭えない。
  • さらに何度も繰り返されたら、ブチギレる未来が見えてくる。

こうなったら、その場から離れるのが正解。

5. まとめ:闘争ではなく「引く」を選ぶ強さ

「逃げたら負け」という考え方があるけど、それは違う。

むしろ、無駄な戦いに固執して、心身をすり減らす方がよっぽど損だ。ストレスは潰瘍性大腸炎の悪化にもつながるし、自分の人生にとって本当に大事なことにエネルギーを使うべき。

だから、イラっとしたらまず伝える。
それでも相手が変わらないなら、「この問題は解決できない現実だ」と受け入れ、そこから離れる。

怒りを溜め込んで闘争に向かうくらいなら、もっと早く「この場を手放す」選択をすればいい。

逃げるのではなく、「適切な距離を取る」
これは、弱さじゃなくて「戦略」だ。

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この記事を書いた人

「経歴」
浪人 → 理系学部卒 → システムエンジニア
「趣味」
サッカー、読書、旅行、K-POP
(特に aespa。推しは ニンニン)
「潰瘍性大腸炎との歩み」
大学入学時に全大腸炎型の潰瘍性大腸炎を診断されるも、リアルダ4錠を服用しながら順調な大学生活を送る。しかし大学4年時、卒論提出直前に再発。元日に入院し、10日間で退院。その後、3か月は症状を抑える。しかし社会人になり、働き始めて2週間後に再発。現在までステロイド治療を継続しながら療養中。約1年間、完全な寛解に至っていない現状と向き合い続けている。
「新たな挑戦」
1年間安静にしても寛解しない中で、「病気と共存しながら人生を楽しむ」ことを決意。ブログを開設し、「潰瘍性大腸炎の不安を一人で抱え込まない」 をモットーに、自身の経験や考えを発信し、同じ病気に悩む方へ勇気と笑顔を届けていく。

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