潰瘍性大腸炎と講演会〜大観衆の中で長時間拘束される環境の苦悩〜

今日は久しぶりに仕事で外出する予定があった。会社の春季キックオフのイベント。こういう公式イベントはめったにないし、正直ちょっと楽しみだった。場所は会社からすぐ近くの大ホールで、午後の3時間ほどの講演会。いつもは家で静かに仕事をしてることが多いから、こういう大きな場に出るのは刺激にもなるし、少し不安もあるけど自分の体調がどこまで持つかの確認も含めて、挑戦してみようと思った。

俺は潰瘍性大腸炎という病気を持ってる。自分で食事や生活を工夫して、なんとか調子を保ってはいるけど、ちょっとした環境の変化やストレスで一気に崩れることがある。今回のイベントも、体調管理の一環として自分にとって意味のある機会だった。

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順調なスタート

会場に着いて、最初の1時間は問題なく過ごせた。沢山の人がいて、ちょっと緊張もしたけど、講演は意外と面白くて自然と話に引き込まれた。最初のセッションが終わって、1回目の休憩までは本当に普通に楽しめていたと思う。

だけど、それはあくまで序盤の話だった。

突然の腹痛

休憩が終わって、第2セッションに入ってすぐ、腹に異変が走る。なんだこれ?ってくらいの激痛。正直、理由はわからなかった。何か変なもの食べたわけでもないし、冷えたわけでもない。だけど、腸がねじれるような痛みが突然襲ってくる。こういうの、潰瘍性大腸炎を患ってると何度も経験するけど、今回は特にキツかった。

講演中、周囲には大勢の社員がいて、自分だけ立ち上がって出るのはかなり勇気がいる状況。俺はなんとか2回目の休憩まで耐えた。でも、限界だった。最後のセッションには参加できず、トイレに直行。そして、そのまましばらく出られなかった。下痢。激痛。正直、トイレの中で泣きそうになった。

自己否定との戦い

トイレの中で、思わずこんなことを考えてしまった。

「俺は何か悪いことしたのか?」

「たった3時間のイベントすら耐えられないのか?」

こういう時、自分を責める思考が頭を支配する。普段、日常生活ではかなり工夫してるし、調子のいい日もある。でも、たった1回の外出で全てを否定されたような気持ちになる。せっかくここまでやってきたのに、やっぱり潰瘍性大腸炎って俺の人生を縛り付けてるのかって、思ってしまうんだ。

しかも、今後の仕事を考えると不安はもっと広がる。今後、仕事が忙しくなればプレッシャーは増す。出社も増える。俺の先輩たちを見れば、その未来はほぼ確実に訪れる。そんな時、俺は本当にこの仕事を続けていけるのか。

腹痛の理由を考えてみる

今回、腹痛が起きた原因はおそらくいくつかある。

1. イベントという緊張感のある状況(聴いてるだけとはいえ)

2. 周囲に大勢の人がいて、すぐに立ち上がって離席できない環境

3. 長時間の座りっぱなし

こういった条件が重なると、俺の体は一気に反応してしまう。普通の人には理解されづらいし、自分自身でも「こんなことで」と思ってしまう。でも、潰瘍性大腸炎ってそういう病気なんだ。体が勝手に反応してしまう。だから、自分を責めすぎても意味がない。

インデックス投資的メンタルで困難を乗り切る

昨年もこういう経験は何度もあった。その度に落ち込んで、泣きたくなって、自己否定した。でも、今思えば、それでも俺はちゃんと前に進んでた。生活も少しずつ工夫して良くなってるし、仕事もなんだかんだで続けてる。

人生ってインデックス投資と似てる。一時的に下がる局面があっても、長期的に見れば右肩上がりになる。それを信じて生きていくしかない。

今回の出来事も、確かにキツかった。でも、これで全てがダメになったわけじゃない。明日からまた、できることをやっていく。それが俺の人生の歩み方。

同じような状況に悩む人がいたら、少しでもこの話が役に立てばいいと思う。この時、人生は近くで見ると辛い時もあるが、俯瞰してみると右肩上がりだと思って欲しい!

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この記事を書いた人

「経歴」
浪人 → 理系学部卒 → システムエンジニア
「趣味」
サッカー、読書、旅行、K-POP
(特に aespa。推しは ニンニン)
「潰瘍性大腸炎との歩み」
大学入学時に全大腸炎型の潰瘍性大腸炎を診断されるも、リアルダ4錠を服用しながら順調な大学生活を送る。しかし大学4年時、卒論提出直前に再発。元日に入院し、10日間で退院。その後、3か月は症状を抑える。しかし社会人になり、働き始めて2週間後に再発。現在までステロイド治療を継続しながら療養中。約1年間、完全な寛解に至っていない現状と向き合い続けている。
「新たな挑戦」
1年間安静にしても寛解しない中で、「病気と共存しながら人生を楽しむ」ことを決意。ブログを開設し、「潰瘍性大腸炎の不安を一人で抱え込まない」 をモットーに、自身の経験や考えを発信し、同じ病気に悩む方へ勇気と笑顔を届けていく。

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