潰瘍性大腸炎と東洋医学 ~はり灸~(2回目)

目次

はじめに

潰瘍性大腸炎は、完治が難しく、長く付き合っていく必要がある病気。多くの人が西洋医学の薬で症状をコントロールしているけど、それでも寛解と再燃を繰り返すことが多い。じゃあ、薬以外に何かできることはないのか?

俺がネットやSNSや書籍を見ると、どうやら 東洋医学、特に はり灸(鍼灸) が効果的らしい。実際にはり灸を受けた人の口コミでは「はり灸で潰瘍性大腸炎の症状が落ち着いた!」というコメントがいくつもあった。

そこで俺は、効果を検証するために東洋医学~はり灸~を受けに行っている。今回は2回目を受けてきた結果報告だ。またその前に東洋医学とは何か、はり灸が潰瘍性大腸炎にどう関係するのか、実際の施術や効果についておさらいしていきたいと思う。それでは早速見ていこう。

因みに1回目の記事はこちら↓


東洋医学とは?

東洋医学は、中国をはじめとするアジア圏で発展してきた伝統医学。
現代の 西洋医学は病気の原因を取り除くアプローチ をするのに対し、東洋医学は 「体全体のバランスを整え、自然治癒力を高める」 という考え方。

具体的には、

  • 気・血・水のバランスを整える(体のエネルギーや血液、体液の流れを調整)
  • 「証(しょう)」を見極める(患者の体質や状態を細かく判断)
  • はり灸・漢方・気功などを使って治療

潰瘍性大腸炎のような慢性炎症性疾患は、西洋医学の薬だけでは対応しきれないことも多い。だからこそ、東洋医学の「体全体を調整するアプローチ」に可能性を感じる人もいる。


はり灸とは?

はり(鍼) → 細い針をツボに刺して、気や血の流れを整える治療法。
灸(きゅう) → ヨモギを使ったお灸でツボを温め、血流を促進させる治療法。

はり灸の目的は、 自律神経を整え、免疫バランスを調整し、体の治癒力を高めること。
特に潰瘍性大腸炎のような ストレスや免疫異常が関係する病気 には、はり灸が有効だと言われている。


はり灸と潰瘍性大腸炎の関係性

俺が施術者の方に効いた情報によると、東洋医学では、五臓六腑で体の関連性を考える。潰瘍性大腸炎患者と関連深いのは「肺」「大腸」「鼻」であり、潰瘍性大腸炎以外にもこれらの部位に関連する不調が多いという。実際、問診ではアレルギー性鼻炎(花粉症)、便秘、下痢、睡眠障害、末端冷え性、腰痛などの項目に俺は該当したが、まさにこれらの症状の多くは「肺」「大腸」「鼻」に関連しており、潰瘍性大腸炎患者の特徴であるという。

図1 五臓六腑

今見てきた、上記の症状(特に潰瘍性大腸炎)をはり灸で改善していくという。そこではり灸の具体的な効果を以下に示めす。

① 自律神経の乱れを整える

潰瘍性大腸炎の悪化には、自律神経が大きく関わっている。特に 交感神経が優位になると腸の炎症が悪化しやすい。はり灸は副交感神経を優位にし、リラックス状態を作ることで炎症を抑える効果が期待できる。

② 血流を改善し、腸の働きをサポート

腸の不調は血流の悪さと関係が深い。特に「お腹が冷えやすい」「ストレスで胃腸が硬くなる」という人には、お灸が効果的。血行を良くすることで、腸の動きがスムーズになり、症状の緩和につながる。

③ 免疫バランスを整える

潰瘍性大腸炎は 免疫の異常 が原因の一つ。はり灸は 免疫の過剰な働きを抑え、バランスを取る効果 があるとされている。


実際の施術

実際に潰瘍性大腸炎で はり灸治療を受けると、どんなことをするのか?

① 体質チェック(問診・脈診)

最初に 「証(しょう)」を診る ために、体の状態を細かくチェックする。

  • 現在の体の不調に関する問診
  • 脈の強さやリズム
  • 体の冷えやコリ

② ツボへの施術

潰瘍性大腸炎の人に使われる代表的なツボに「はり」を刺したりや「お灸」を施す。

はり は細い針をツボに刺す。人によってはじんじん響く痛みがあるらしい。(俺はそこまで感じなかった。)
お灸 は温めることで血流を促し、腸の冷えや免疫のバランスを整える。ちなみに今回は首の後ろにお灸を施した。

③ 施術後の注意点

はり灸を受けた後は、 血流が良くなるため、眠気やけだるさを感じることがあるらしい。ちなみにこれは施術がしっかり効いている証拠らしい。
また、一度の施術で劇的に良くなるものではなく、 定期的に通うことで効果を実感しやすくなるらしい。体の機能が回復するのに120日かかるらしいので、3~4か月をめどに不調の改善を実感するという。また、施術頻度に関して、最初の数回は1~2週間に一回、その後は1か月に一回のペースで受けると良いという。


実際に施術を受けてみてのはり灸の効果や感想(2回目)

前回経験したこともあり、2回目の施術は早く感じた(それでも1時間くらい施術を行なっていた。)。施術中の痛みも前回と同じでほぼ感じなかった。

施術後に関しては、その日の夜は前回よりもかなり眠かった(その日朝9時に施術&急な気温低下日&雨&夕方まで図書館と美容院の予定などがあり、動き回って忙しかったというのもあるが笑)。そして次の日はもっと眠かった。(日中は彼女と昼飯を食べに大都会へ。そして帰宅後に風呂に入って夜の8時半には睡眠、起きたのは朝の7時でだいぶ寝ていた。)

正直、まだ2回目なので劇的な変化はない。ただ、1回目から引き続き①便秘の解消、②睡眠パターンの変化、➂頭皮の発疹の減少があり、明らかに体になにか変化を感じている。これが良い変化なのか、悪い変化なのかは、もう少しはり灸を継続しないと分からない。

まとめ

  • 東洋医学は 「体全体のバランスを整え、自然治癒力を高める」
  • はり灸は自律神経を整え、腸の働きをサポートする効果が期待できる。
  • 免疫バランスを調整し、ストレスを軽減することで、症状の安定につながる可能性がある。
  • ただし、即効性はなく、継続的に通うことが大切。
  • 1回目と同様、2回目も劇的な変化は見られない。

潰瘍性大腸炎は長く付き合う病気だからこそ、薬だけに頼らず、東洋医学も選択肢のひとつとして考えてみるのもアリ。興味があれば、一度専門のはり灸院で相談してみるのもいいかもしれない。また、今後のはり灸の効果に関しては随時更新する予定なので、お楽しみに!

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この記事を書いた人

「経歴」
浪人 → 理系学部卒 → システムエンジニア
「趣味」
サッカー、読書、旅行、K-POP
(特に aespa。推しは ニンニン)
「潰瘍性大腸炎との歩み」
大学入学時に全大腸炎型の潰瘍性大腸炎を診断されるも、リアルダ4錠を服用しながら順調な大学生活を送る。しかし大学4年時、卒論提出直前に再発。元日に入院し、10日間で退院。その後、3か月は症状を抑える。しかし社会人になり、働き始めて2週間後に再発。現在までステロイド治療を継続しながら療養中。約1年間、完全な寛解に至っていない現状と向き合い続けている。
「新たな挑戦」
1年間安静にしても寛解しない中で、「病気と共存しながら人生を楽しむ」ことを決意。ブログを開設し、「潰瘍性大腸炎の不安を一人で抱え込まない」 をモットーに、自身の経験や考えを発信し、同じ病気に悩む方へ勇気と笑顔を届けていく。

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