潰瘍性大腸炎とペンタサ

今回は潰瘍性大腸炎の薬の一つであるペンタサについて書いていく。

ペンタサはアサコールやリアルダと同じく5-ASA(メサラジン)製剤の一つだ。ただ、大きな違いがいくつかある。それは、有効範囲と薬の種類・形状だ。それでは早速見ていこう。

図1:ペンタサの形状の一例
上図:ペンタサの粉末 下図:ペンタサ坐剤

有効範囲の違い

アサコールやリアルダはpH7以上で溶ける特殊な樹脂でコーティングされていて、小腸の末端から大腸全域に効果が届く。一方、ペンタサは小腸全域から大腸全域にわたって効果を発揮する。

薬の種類と形状

形状にも違いがある。アサコールとリアルダは縦長のタブレット状の経口剤だけど、ペンタサはタブレット状に加え、粉末状の経口剤や、坐剤、注腸剤もある。坐剤や注腸剤は、特に直腸やS状結腸の炎症に直接アプローチできるのが特徴だ。

俺の体験談

俺自身、ペンタサの経口剤を潰瘍性大腸炎の発症初期に使っていた。でも、これが全くと言っていいほど効かなくて、結局中止した。また、坐剤に関していうと昨年数か月間使っていたけど、病院を変えたタイミングで今の主治医から「大腸全域が炎症を起こしているので、坐剤は使わなくてよいです」と言われた。確かに、坐剤は直腸やS状結腸にしか届かないから、全体に炎症が広がっている状態だとあまり意味がないのかもしれない。また、注腸剤に関しては使ったことがない。結論として、俺にはペンタサは合わなかったらしい。

ペンタサは人による?

もちろん、人によって効果の出方は違う。実際、ペンタサが効いて寛解維持できている人もいるし、坐剤が直腸炎の改善に役立つケースも多い。ただ、俺の経験からすると、広範囲に炎症がある場合は、経口剤でも坐剤でもペンタサ単独では厳しいのかもしれない。

まとめ

潰瘍性大腸炎の治療は本当に個人差が大きい。どの薬が合うかは試してみないとわからない部分が多いし、主治医との相談も欠かせない。俺の場合、ペンタサは合わなかったけど、これから治療を始める人は、自分に合った薬を見つけるために色々試してみるのが大事だと思う。

ペンタサを使うかどうか悩んでいる人は、病院で自分の炎症の範囲をしっかり確認してもらった上で、どの薬が適しているか相談するといいかもしれない。

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この記事を書いた人

「経歴」
浪人 → 理系学部卒 → システムエンジニア
「趣味」
サッカー、読書、旅行、K-POP
(特に aespa。推しは ニンニン)
「潰瘍性大腸炎との歩み」
大学入学時に全大腸炎型の潰瘍性大腸炎を診断されるも、リアルダ4錠を服用しながら順調な大学生活を送る。しかし大学4年時、卒論提出直前に再発。元日に入院し、10日間で退院。その後、3か月は症状を抑える。しかし社会人になり、働き始めて2週間後に再発。現在までステロイド治療を継続しながら療養中。約1年間、完全な寛解に至っていない現状と向き合い続けている。
「新たな挑戦」
1年間安静にしても寛解しない中で、「病気と共存しながら人生を楽しむ」ことを決意。ブログを開設し、「潰瘍性大腸炎の不安を一人で抱え込まない」 をモットーに、自身の経験や考えを発信し、同じ病気に悩む方へ勇気と笑顔を届けていく。

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