潰瘍性大腸炎と検便 – 現実を突きつけられた話

先日、検便を受けた。理由は、コレチメント(ステロイド経口剤)をやめた後の大腸の状態を確認するため。具体的には、便中のカルプロテクチンの値を測ることで、大腸の炎症や出血の有無をチェックするのが目的だった。

結果は1148μg/g。通常の基準値が300μg/g以下なので、約4倍の値。以前、内視鏡検査を受けたときも大腸の炎症が見られたけど、そのときの状態と一致しているらしい。つまり、改善しているわけではなく、現状維持。

正直、ちょっと期待していた。血液検査では特に異常がなかったし、「もしかしたら少しは良くなってるんじゃないか?」という淡い希望があった。でも、そんな期待はあっさり打ち砕かれた。血液検査だけでは分からないことがある、というのは分かっていたけど、こうやって数値で突きつけられると、やっぱりショックは大きい。

血液検査では問題なし、それでも炎症は続く

主治医にも「血液検査では問題ないけど、便の検査結果を見る限り、炎症は続いているね」と言われた。確かに、血液検査で異常がないと「大丈夫かな?」と思ってしまうけど、今回の結果でその考えは甘かったと痛感した。血液検査で異常がなくても、腸の内部ではまだ炎症が続いているという現実。

潰瘍性大腸炎は目に見えない病気だからこそ、自分でも「本当に悪いのか?」「気のせいじゃないか?」と思いたくなることがある。でも、こうやって検査の結果を見ると、現実を受け入れるしかない。

今後の治療方針 – 免疫調整剤を試すことに

今回の結果を受けて、主治医と今後の方針を相談した結果、免疫調整剤のイムランを試すことになった。ただ、新しい薬を試す以上、副作用のリスクもある。特にイムランは人によって合う・合わないがあるらしい。

そのため、しばらくは1週間に一回の通院が必要になるとのこと。副作用が出ないかどうかを慎重に確認しながら、様子を見ていくことになった。

検便の重要性 – 手軽に分かる詳細な結果

今回の件で、改めて検便の重要性を実感した。血液検査が問題なくても、便の検査をすれば炎症の度合いが分かる。特に潰瘍性大腸炎のような病気では、血液検査だけでは分からないことが多い。

正直、検便は面倒くさい。でも、内視鏡よりも手軽に受けられるし、こうやって具体的な数値で現状を知ることができる。特に病気のコントロールが難しいと感じている人は、定期的に検便をすることで、治療の方向性を見直すきっかけになるかもしれない。

まだまだ油断はできない

今回の結果を見て、「やっぱり簡単には良くならないな」と改めて実感した。潰瘍性大腸炎は長期戦。良くなることもあれば、悪化することもある。その波をどう乗りこなすかが大事なんだろう。

今は「現状維持」だけど、少しでも改善できるように、無理せずできることを積み重ねていくしかない。次の検査では、少しでも良い結果が出ることを願って、日々の生活を見直していこうと思う。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「経歴」
浪人 → 理系学部卒 → システムエンジニア
「趣味」
サッカー、読書、旅行、K-POP
(特に aespa。推しは ニンニン)
「潰瘍性大腸炎との歩み」
大学入学時に全大腸炎型の潰瘍性大腸炎を診断されるも、リアルダ4錠を服用しながら順調な大学生活を送る。しかし大学4年時、卒論提出直前に再発。元日に入院し、10日間で退院。その後、3か月は症状を抑える。しかし社会人になり、働き始めて2週間後に再発。現在までステロイド治療を継続しながら療養中。約1年間、完全な寛解に至っていない現状と向き合い続けている。
「新たな挑戦」
1年間安静にしても寛解しない中で、「病気と共存しながら人生を楽しむ」ことを決意。ブログを開設し、「潰瘍性大腸炎の不安を一人で抱え込まない」 をモットーに、自身の経験や考えを発信し、同じ病気に悩む方へ勇気と笑顔を届けていく。

コメント

コメントする

目次